福岡県春日市の春日神社で12日夜、国指定重要無形民俗文化財の「春日の婿押し」があった。前年に結婚した夫婦を祝う行事で400年以上の歴史がある。締め込み姿の男衆が境内の池で神酒樽(だる)を奪い合う「樽せり」を勇壮に繰り広げた。
祝福されたのは地元出身の運動指導員池内紳司さん(31)と妻の朋絵さん(34)。花婿を含む男衆約30人が冷たい池の中で樽を割って、縁起物とされる木片の争奪戦を展開。その後、拝殿で花婿は男衆に押しくらまんじゅうのように囲まれ、手荒い祝福を受けた。
新婚3カ月の紳司さんは「熱い祝福で寒さも吹き飛びました」。
西日本新聞社
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